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2012-05

本当にありがとうございました。

今日は火曜日。火曜日といえば、言わずと知れた『もーりータイム』ではありますが、

今日はあえて、私、深川が志願し、書かせていただいております。もーりーファンのみなさん、すみません。

今日は、私にとりまして、非常に重い一日となりました。

それは、一本の電話から始まりました。私が独立をいたしました最初の年に車庫の築造工事を頂き、今でも庭の剪定で

年に1、2回お邪魔させていただいているお宅の方からでした。

そちらのお宅には、94歳になられる、ご主人は生前、天皇陛下から勲章ももらわれた方で、

とってもあったかいおばあちゃんと、

これまたそのまんまの血をひからた娘さんご夫婦の三人でお住まわれておりました。

内容は、例年「うちの剪定は深川さんがお暇なときに、いつでもいいですから。」と言われていたんですが、

「今年の剪定は7月末くらいにお願いできませんでしょうか?」ということと、

「庭のゴヨウマツの下に、この前ヘビがいまして、対策というのはどうしたらいいでしょうか」というものでした。

「いつでも結構ですので、近くを通られた際にちょっとうちにも寄ってください。」と言われ、

私は、いつもと違う、娘さんのお言葉を感じ、夕方、仕事終わりに寄らせていただきました。

ピンポンを押し、いつものように道路に車を停めるといつ警察が来るか分からないからと、電動シャッターを開け、

駐車場に車を入れるよう促していただき、そして、庭の方へ通されました。

私が、こちらのお宅へ伺うというのは、94歳になられるおばあちゃまに会いに行くという感じで、

おばあちゃまも、有難いことに、私と会うのがここ一番の喜びと御世辞でも冗談でもおっしゃっていただいておりましたから、

おばあちゃまがすぐに出て来られなかったことと、家の中の仏間に目新しい白いものを目にしたとき、

もう、おばあちゃんはここにはいらっしゃらないという事を悟りました。

娘さんもなかなか口から出しにくいのか、「どうぞ家の中へ」と言われるだけで、なかなかおばあちゃんの事に触れられないご様子。

玄関で、私の方から「お母様は?」と申したところ、仏間の方を指さされました。

もうその頃には自分の中では理解もしておりましたが、いざご仏壇の前に座り、おばあちゃんの遺影を目にすると、ただ気が抜けていてしまいました。

おそらく私が来るからと、わざと新しいロウソクを立ててお待ちいただいてたのでしょう。

これは、私が図に乗り勘違いをしているのではなく、本当にお人思いのそのような方々だと分かっていたからです。

そのロウソクに一旦火を付けかけたのですが、これは素でなかなか出来るもんではありませんでした。

あんなに私のことを考えてくださっていたおばあちゃんに、

赤の他人の私に誰よりも近い身内のように遺産問題、兄弟従兄の悩みを語ってくださっていたおばあちゃんに

線香をあげるなんて、なかなか右手が上がるもんではありませんでした。

このような事をいくら語っても、他の方になかなか分かっていただける事ではないのですが、

今日は、私の人生で非常に大きな日でしたので、こうして書かせていただきました。


私とおばあちゃん、そして娘さんご夫婦との出会いは、今から6年3か月前の冬、大工さんからの紹介で、

車庫の改築をしたい人がいるからと連れて行かれたのがきっかけでした。

内容も、今の一台車庫を壊し、道路際ではありましたが、3メートルも高低差があるところの車庫増設ですから、

それ相当の工事になります。土をごっそり削り取って作るような工事にでした。

しかし最初から私の提案する事に首一つ振られず、さらにはお出しした御見積書にも一切の細かい説明も求められず、

ただただ、「いいね、おかあさん!これでお願いしよっか!」と言われていたのを今でも鮮明に覚えております。

工事の最中も5時過ぎに現場が終わり、職人さん達が帰られてから、私だけ家の中に入り、1時間くらいのお話をするのが日課でした。

相撲が始まった時は、私も好きですから、一緒に観戦するのが楽しみでしたし、おばあちゃんも楽しみにしていただいておりました。

帰りには必ずお菓子のお土産。しかも浄水町の有名なお菓子屋さんのもの。

というより、私のためにわざわざ買ってきて頂き、工事が終わってからもお邪魔する際は必ずと言っていい程

有名どころのお菓子をご用意していただいておりました。

ある時、おばあちゃんが体調を崩されていた時があり、私が伺ったのがその後、元気を取り戻された時だったのですが、

おばあちゃんのご実家の事で、お亡くなりになられたご主人の遺産相続でとても心を痛められていたそうです。

やはり、身内兄弟といは言え、相続問題となるとなかなか簡単ではないようで、まさにテレビドラマみたいに、

これまで何もしてこなかった兄弟が、ここぞとばかりに口を挟み、我こそはといったこともあったそうです。

それでもおばあちゃんは、一番めんどうを見てくれている娘さんご夫婦に有利になるようになされたとのことでした。

おばあちゃんも娘さんのおっしゃっていました。

「こんな話、こんなお恥ずかしい話、誰にでも言えないですよ。身内以外に話せるのは深川さんだけです。」と。

調子に乗っているわけではありませんが、そのお言葉は本当だと思います。

考えても見たら、確かに遺産相続みたいなお金が絡む身内問題を人に言えるでしょうか?

普通、それはないでしょう。本当に有難いことです。

94歳のおばあちゃん。私とは60以上も歳が違います。

私は、こんな気持ちは初めてです。

94歳といえば大往生です。すごいです。ましてや身内でも何でもない方の死です。

ただお仕事でお世話になっていたからという事ではありません。本当に親切にして頂いていたからだけでもありません。

なんだろう・・・

本当に大切な人をなくしてしまった時の感情。。。

大変失礼な言葉とは存じますが、例えるなら、若いころの失恋した時の感情に似ているような気がします。

こうなって、『もっと会いに行ってれば良かった』と後悔の念は堪えませんが、

私はおばあちゃん、そして娘さんご夫婦から、「まっすぐな生き方」「正直な接し方」というものを学んだ気がします。

というより、おばあちゃんたちを前にすると自然とそのような姿になってしまってるんですね。そんな方でした。

私は、本当に大きな出会いをさせていただき、私の人生でとても大きな、そしてとても素敵な時間を過ごさせていただきました。

聞くと、おばあちゃんの希望で、兄弟・孫だけで葬儀を行い、49日を迎えるまでは、迷惑をかけたくないからと

従兄・ご親戚のみなさんには、まだ知らせてないそうです。

そのような中、ご連絡をいただき、本当に光栄に思いますし、本当に感謝申し上げるばかりです。

もしかすると、庭に出たヘビは、おばあちゃんが好きだったお庭の様子を見に来られたんじゃないかなと思います。


おばあちゃんに会いたい。

もう一度、おばあちゃんに会いたい。

でもそれは叶いません。でも、それでも会いたいです。


今度の庭の手入れの時は、いつも以上に心をこめてやりたいと思います。

そして、おばあちゃんがいらっしゃらなくなった今、出来ればこれまで通り、娘さんご夫婦と永くお付き合いできましたらうれしく思います。


おばあちゃん、本当にありがとうございました。

私はずっとずっとおばあちゃんのこと、忘れません。

本当に本当にありがとうございました。


じゃあ、またね。






文責:深川


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